岡太神社は、勧請の年代、延喜式内社であることから、その歴史をうかがい知ることができる。江戸時代には、六所大明神と称していたようで、宝暦九年(1759)8月上申の神社記に「岡田村六所大明神延喜式内岡田神社祭神相知不申候祠官坂倉越後」との記事が見える。岡田町は、延喜撰式の頃は河曲郡岡田村、明暦の頃には鈴鹿郡岡田村となっている。明治39年から同41年に亘って弓削、岡田、平田、算所の地区内諸社を合祀している。御祭神は、底筒男之命 (そこつつのおのみこと)、中筒男之命(なかつつのおのみこと)、表筒男之命(うわつつのおのみこと)。社名は、岡田という地名に由来するものと考えられる。現在は、オカブトと言うが、過去にはオカダとも言われていたらしい。本殿は、神明造り。岡太神社は、弓削と岡田の両地区で交互に年中行事の担当をしている。
10月第2日曜日に開催
秋の例大祭は、家内安全、無病息災、五穀豊穣を祝う祭り。2007年までは、春と秋の例大祭で湯の華神事が行われていたが、現在は釜に湯を沸かし、その湯を神前に供えるだけに縮小している。また、以前は昼間、参拝に来られなかった氏子が夕刻に参拝していたので、境内の足場を照らすよう提灯が置かれていた。当番は蝋燭が消えるまで火の番をしていたという。現在は、神社の片づけが終わると弓削・岡田 それぞれに懇親会が催される。
勤労感謝の日に開催
今年取れた米や野菜を神にお供えして稲の収穫に感謝し、翌年の五穀豊穣を祈願する。
1月1日
歳旦祭は、元旦に年始を祝う祭り。
五穀豊穣、家内安全、無病息災を願う。
2月第1日曜日に開催
田畑の仕事を始める前の祈願祭。
五穀豊穣、家内安全、無病息災を願う。
3月第1日曜日に開催
3月最初の午の日に行う神事であるが、現在は第1日曜日に行われる。
厄年の氏子(数え年で19才、33才、37才の女性、25才、42才、61才の男性)が、祈祷料とは別に盆に米(1升)を敷き、その上に鏡餅(2升)をのせ、奉納する。
祈祷が終わったら祈祷神符と鏡餅の下の部分をもらい、近所や親せきに配る。
〒513-0027
三重県鈴鹿市岡田一丁目3-22